虫歯や何らかのトラブルで歯を失ったり、経年で入れ歯を装着する機会が、多くの人に到来するだろう。入れ歯は自然に生えた歯とは異なるため、装着して慣れ親しみ、普通に食事が出来るようになるまでには、一定の経験が必要で、それまで不自然さを覚えることも多い。アメリカ歯科医師会では、入れ歯を装着したあとの行動について、次のようなアドバイスをしている。
・まずは柔らかい物から食べるようにする。
・(堅めのものは)あらかじめ細かく切り分けて食べるようにする。
・口の左右両方を用いて、ゆっくりと、注意深くそしゃくし、食事をする。
・通常の食事を難なく食べられるようになるまで、(上記にあるような、ごく柔らかい物・細かく切り刻んだもの以外に)少しずつ色々な種類の食品を食事に加えていく。
・熱い物、堅い物、とがったものを食べる時には十分以上に注意する。
虫歯の治療などで歯の少なからぬ部分を削り、上に銀歯などの被せものをした場合も、似たような注意が必要になる。そしゃく運動そのものと脳内に「慣れ」させることが必要。違和感を覚えたままだと、食事の美味しさも半減してしまう。
歯は食事の際に必ず用い、普段から使い慣れているがため、かえってその重要性を忘れがち。いざ入れ歯を使うとなれば「歯の活躍ぶり」を認識するに違いない。
自分自身はもちろん、周囲に入れ歯を使う立場にいる人・なる人も結構多い。詳しい話は義歯の治療の際にお医者さんから色々と説明を受けるはず。
楽しい食事は生活の質を向上させるだけに、しっかりとした対応を、本人自身と周囲の人達双方に求められよう。
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