米3D Systemsは24日(現地時間)、歯科医療機関向け3Dプリンタ「Projet 3510 DP Pro」を発表した。

 医科・歯科研究分野からの要請により特別に設計された多目的3Dプリンタとして、長時間にわたる継続的な稼働と、体積の大きな構造物のプリントが可能としている。患者のデータをもとに、専用の医療器具や装置を作成できる点が特徴。生体適合性のあるプラスチック素材を使用できることから、耐久性の高いインプラント用ドリルガイドや、耐熱性に優れた熱成形可能な歯列矯正パターン、交換可能な歯冠やブリッジ(架工義歯)の原型などをプリント可能とする。

 このほかプリントできるものの例としては、高精度な歯冠のワックスアップ(歯型)、歯冠やブリッジの作業モデル、部分入れ歯、ブリッジと部分入れ歯のフレームワーク、歯列矯正などを挙げている。

 Projet 3510 DP Proは、現地時間の2月27日から28日にかけてHyatt Regency Chicagoで開催される歯科研究関連展示会「LMT LAB DAY 2015」で展示予定。